今回スタッフとして参加させていただいている愛の循環∞プロジェクトの一環で、
無料セミナー「ぼくたちのSOSを無視すんな!」 ~大人がこどもにできること~ に参加させていただきました。
(6月末まで録画視聴あり)
前半は『かながわ 非行と向き合う親たちの会 道草の会』上田祐子さんのお話を、
後半は『愛の循環∞プロジェクト』 代表のかち ゆみこさんと私の3人で対談という形での開催でした。
対談の中で私もまだまだ伝えたいことがあったのでコラムにすることにしました。
セミナーの中で、「親が自分自身のニーズを分かっている必要がある。子供を使って親のニーズを満たそうとするのは海外ではNarcissistic abuse(自己愛的虐待)に該当する」とお話しさせていただきました。
この部分だけを切り取ると、親(だけ)が悪いというメッセージだけが伝わり、誤解を与えてしまう可能性がありそうだったので補足します。
ダニエル・J・シーゲルの著書『生き抜く力をはぐくむ 愛着の子育て』の中にも書いてありましたが、この世の中に完璧な親は存在しません。そして、わたしたちは完璧を目指そうとするとき無理やゆがみが出てきます。本来人間は完璧な存在からは程遠く、失敗をよしとしない社会は、大人にとっても子供にとってもがんじがらめの息が詰まる社会になってしまいます。
その中で、非行という行動を起こす子供達は、きっと自分の中にある言葉にできない不安、恐怖、恐れ、見捨てられ感、やるせなさ、フラストレーションを社会的には認められない形のSOSで表現しているのかもしれません。
私自身ACEスコア7トラウマによって抱えた怒り、悲しみ、辛さを子供時代、社会的にはよしとされない方法で表現していた経験があります。そして、大人になった今でも無意識で自分の中に必死に押し込んでしまっているトラウマによっていまだに苦しんでいる側面があります。
無意識で同じことを繰り返さないかという不安から、私自身には子供が居ません。ただ、世の中の多くの親は自分自身に心の傷を抱えていることさえ気づかないで、世代間トラウマを引き起こしてしまっている例もあるのではないでしょうか。
今回の無料セミナーのタイトルは「ぼくたちのSOSを無視すんな」〜大人がこどもにできること〜でした。しかし、大人がこどもにたいしてだけではなく、わたしたち一人一人が自分自身SOSに敏感になっていくことが重要なのではないでしょうか?
そして、地震や自然災害対策の様に、わたしたちひとりひとりがSOSの出し方、SOSへの対処、SOSを求めてもいいと感じる安全な場所(避難場所)を日頃から確認しておく必要があるのではないでしょうか?
最後まで読んでいただきありがとうござます。
ーーー
セミナー中で上田さんがご紹介された本