コーチング

「勇気ある退陣」と「留まる選択」一体どちらが正しいのか問題

こんにちは。

日本初の認定トラウマ回復コーチのEri Blueです。(プロフィールはこちらから)

ちょっと前にXであったしんごさんの投稿

大切なのは

場所を変えるのではなく
自分自身が変わること

X しんご @shingo_mental


そして、フォロワーさんから教えて頂いた

渡辺和子さんの言葉

置かれた場所で咲きなさい

著書:置かれた場所で咲きなさい

この2つの文章だけをみると、

私たちが子供の時によく言われた

「石の上にも3年」という言葉が頭をよぎり

彼らはもっともなことを言っている
そんな気がします。

私自身も短絡的に自分の過去を思い出して
まさしくそうですって
Xでつぶやいてしまいました。

だけど、この文章には
この文章が適用されるための
絶対的な前提条件が隠れています。

それを無視して
この言葉を強要してくる人たちが
いればそれは完全なる赤信号の点灯です。

そしてこの点は、
機能不全家族、毒親、様々な虐待、ネグレクトなど

子供時代に何が赤信号なのか、青信号なのか
自分の直感をサバイバルのために無視し続けなければならなかった
私たちには結構難しい判断になってしまいます。

大前提は、アナタが安全な場所に居るということ

具体的にこの話を、「留まる選択」について、
これから二つの設定で説明したいと思います。

空から

1️⃣ 包丁🔪が降ってくる

2️⃣ 雨が降ってくる

そして、その場に留まる選択をするために自分が変わらないといけない部分を、

💪傘をさす選択肢に気付く
(自分の安心・安全を守るためのバウンダリー(境界線)のひき方を学ぶ)

とします。

1️⃣の設定だと、どんなに傘をさすことを学んでも
包丁は傘の布の部分を突き破ってアナタを傷つけ続けてしまいます。

2️⃣の場合は、傘をさすことで雨が直接アナタにかかることはなくなり、
雨の後にはもしかしたら虹が空に見えるようになるかもしれません。

私が最初にお伝えした絶対的な前提条件は、

「今アナタが置かれている状況が2️⃣の雨であること」

もし、その場所がアナタの安心・安全という感覚を著しく脅かしたり、
生命の危険があるような場所でないということ!

危険な状況から逃げ出せない心理

でもここで、
「包丁が降ってくるのに、どうしてそんなありえない危険に気付けないの?」
「そもそも、安全が前提って意味が分からないんだけど。」
って思われる方もいらっしゃるかもしれません。

その場合は、私たち人間に備わっている生存本能というものを知って欲しいです。

(無意識下で)人間は自分が知っている環境の方が
これまで、サバイバルしてきた実績があるので、
未知の本当に安全な場所よりサバイバルできる可能性が高いと

脳や神経系が勝手に判断してしまうため、

実は今知っている場所がどんなに安心・安全が欠如していたとして、
どんなに最悪でも、「最悪であるという予測がつく」という安心感を
を選んでしまうということ。

つまり、包丁が降ってくるとわかりつつも、
爆弾ではなく、包丁が降ってくると一応予測できるから

1️⃣を選び続ける。

そして世の中には「我慢も大切」「忍耐力」「環境や人のせいにするな」
っていってくる人も。

ただ、その人たちはアナタが置かれている
実際の状況も分からなければ、そもそも知らない。

なのに、
その人がこれまで観てきてた世界を基準に、
そんな危険な場所に居るわけないという前提で、
「留まれないのは忍耐が足りないからだ」とか言ってきたりするのです。

そして、彼らはそういう無責任な言葉を
あたかも世の中の全常識であるかのごとく
口にしているのかもしれないということです。

ここでこれを読んでいるアナタに絶対に忘れて欲しくないことは、

Trauma Is Not What Happens to You, It Is What Happens Inside You

(トラウマはアナタに何が起こったかではなく、

アンタの内側で何が起こったのか

ガボール・マテ医師

(🇬🇧YouTube:Gabor Mate - Trauma Is Not What Happens to You, It Is What Happens Inside You)

では、これらを踏まえて状況を判断するのに何が必要なのか

だからこそ、
アナタが置かれている状況に対して、
1)アナタは何を感じているのか?
2)アナタの身体はどう感じているのか?
3)アナタの直感は何を伝えようとしてくれているのか?

考えるのではなく、アナタの内側に意識を向けて
アナタが今置かれている状況を一度正しく把握してみてください。

そして、状況がしっかりと把握できた場合。

この場面では、「勇気ある退陣」と「留まる選択」のどちらをしたほうが
今の自分にとって最良の選択になるのか考えてみることが大切です。

ただ、ここで注意が必要です。

もし、アナタが今

自分が何を感じているのか分からない。
何を考えているかも分からない。
身体感覚がよく分からない。
直感ってなんですか?

ってなっている場合は、今アナタがいる場所から距離をとって、
自然の多い、美味しい空気が吸える様な場所に行ってみてください。

難しい様であれば、自然の動画や写真を見る。
自然の音楽を聴くことでも似た様な効果が得れるそうです。

例:YouTube1YouTube2YouTube3

そして、自然とつながることで、
呼吸が出来る余裕を意図的に作ってみてください。

そして、もしかするとこれまで

アナタ自身はどう思ったのか?
アナタ自身はどう感じたのか?

アナタが本当に大切にしたいものは何なのか?

という問いを自分にすることが許されない環境で育った場合
やり方そのものが分からないという場合もあるのかもしれません。

そんな場合は、これからやり方を思い出す練習をしていくことで
確実に変わっていきます。

詳しく書き始めるとコラムが終わらなくなるので、
興味がある人は私が書いたこちらの書籍を読んでいただけると
ヒントが掴んでいただけるかと思います。

まとめ

ツイートの何気ない発言がきっかけで作成した、今回のコラム。

100点を取ることが最も大切なことと刷り込まれ、
問いには必ず絶対的な1つの正解があると叩き込まれ、

いつの間にか、私たちは
「人生を楽しむものから、正解を探す旅に」
してしまっているのかもしれません。

そして、
その正解は他人が決めるもの、
他人が正解を持っているもの。

と無意識に思い込んでいるのかもしれません。

だけど、
アナタにとって何よりも大切なのは、

「アナタ自身が自分の心、身体、直感でどう感じているのか?」

ということ。

そう、全ての答えは既に
アナタ自身がすでに持っているということ。


なので、もう一度
このコラムを最後まで読んでくださった
アナタに聞きます。

今のアナタが置かれている現状はアナタにとって、
「勇気ある退陣」と「留まる選択」
のどちらがよりしっくりきますか?

もしくは、どっちもしっくりこない場合は、
アナタにとって第三の選択として何がありますか?

では、また!

🇯🇵 素敵な1日を!
🇬🇧 Have a lovely day to you!
🇮🇹 Buona giornata!

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